国語が憎かった。小学生の頃からだ。
読解問題は文字通り、眩暈(めまい)がした。
「筆者の気持ちを答えなさい」と問われても、わかるわけがない。
「筆者は本が売れるか売れないかわからず不安な気持ち」
そう答えて、バツをもらった。当たり前だ。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
いきなり引用しましたが、これは今を時めく、”Twitter界のストーリーテラー” あっきゃんこと、秋山楓果さんの文章です。
文章を書くのが苦手な彼女は、Twitterを開設してから85日でフォロワー1万人を達成。
その後、100日目には2万人を達成しています。
彼女と私の違いってなんだろう。
そんな疑問を解消すべく、あっきゃんさんのTwitterの流儀とは何か考察してみます。
- あっきゃんさんのTwitter流儀を知りたい
- 何を発信していいかわからない
- Twitterを楽しく続けたい
自己紹介

ろぼです。
2021年6月まで、ツイッターは読む専門でした。
考察手順


どのような手順で考察するか全体像をお見せします。
何のためにツイッターを使うのか?
プロフィールページのアイコン、ヘッダー、紹介文、固定ツイートの内容はどうする?
具体的な発信内容について、あっきゃんさんの流儀を考察します。
ツイッターを使う目的と心構えは?


「何のためにツイッターやっているの?」
そんな質問をされたら、あなたはどう答えますか。
私の場合、ツイッターを始めた当初は「ブログの集客につなげるため」でした。
目的は人の数だけ正解があります。
単純に色んな人と交流するためでも正解。
ただ、ツイッターを通じて何かしらの成果を出したいと感じているならば、もう少し詳しく考える必要があります。
目的を明確にする
- 誰に向けて
- どういう立場で
- 何をツイートするのか
ここで、私が混同しないように気を付けたのは、「手段」と「目的」です。
「ツイッターで発信すること」はあくまで「手段」。「ツイッターで発信する」という「手段」を使う背景にある「本当の目的」を見失わないようにしたかった。
「本当の目的」は、「自分が実現したいこと」と言い換えられるかもしれません。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
私の目的って何だろう。
改めて考えてみました。
項 目 | 考えたこと |
---|---|
誰に向けて? | 他人の軸で生きていた過去の自分 |
どういう立場で? | 自分の軸で生きると決めた人として |
何をツイートするの? | 自分の”好き”を発信する |
他人の軸で生きていた自分とは、会社を休職する前の生きづらさを感じていた自分。
メンタルダウンして会社を休職しました。
…というか今も休職しています。
そんな「人のため」だけを考えて生きていた私が、最近、自分の”好き”に気づきました。
それは以下の3点。
- ブログ
- メンタルヘルス(心理学)
- WEBデザイン
この”好き”を追求して、学んだことやいいなと感じたことを発信しようと決意。
自分の”好き”を発信し続けたら、人のためにもなるのかどうか検証していこうと思います。
どんな「やりたいこと」でも、あなたが興味を持ったなら、同じことに興味を持っている人は必ずいます。その人たちに向けてアプローチすることで、必ず仕事になります。
仕事になるということは、価値を感じてくれる人がいるということなので、自分の「やりたいこと」をし続けた結果として「人のためになっている」というのが正しいのです。
八木仁平 著 「人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」より引用
- 人のためになることじゃないといけない
- 自分のために生きることが人のためにもなる
見た目はどうする? ーツイッターは1冊の本づくりー


ツイッターのプロフィールページのアイコン、ヘッダー、紹介文、固定ツイートの内容について。
『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』という本で、著者のゆうこすさんは「SNSは1冊の本づくり」とおっしゃっていました。
ぜひ読んでみていただきたいのですが、SNSのプロフィールづくりを本の表紙づくりにたとえて説明なさっていて、わかりやすく、楽しく、腑に落ちる内容でした。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
たしかに!と共感。
そこで、私も本づくりを意識してプロフィールを変えてみようと思います。
- アイコン画像
- ヘッダー画像
- プロフィール
- 固定ツイート
- 過去投稿ツイート
①アイコン画像=雑誌のカバー/本の装幀
アイコン画像=まず最初に目に入る要素。
ポイントは、
何か一つでもいいので、私のアイコンは他の人のアイコンとここが違うと明確に説明できるような仕掛けをすると、そこがオリジナリティにつながります。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
以前は無料アプリで作ったアイコンにしていました。
ですが、同じアプリで作ったアイコンの方と被ってしまうので、イラストレーターさんに依頼しました。
手軽にイラストを頼むならココナラがおすすめ。
私はココナラで、えとせとら@イラスト×動画編集さんに描いていただきました。




イラストを依頼するときにこだわったのは「笑顔」。
すまし顔の男性アイコンもかっこいいですが、親しみやすさを出したくて、今のアイコンにしています。
背景を白と淡いブルーのツートンカラーにしていただいたのもポイントです。
自分で言うのもなんですが、誠実さを表現しています(笑)
余談ですが、同じタイミングでミニキャラも描いていただきました。
ポーズの意味は「あなたもOK、わたしもOK」です。


②ヘッダー画像=本の帯
本の帯は、それがどんな本なのか一発でイメージできるようデザインされています。
実際に目次や前書きをパラパラと見るという行動を導くフックとなります。
ヘッダー画像にも同じ効果があります。
実際に、立ち止まって、過去のツイートをさかのぼらせるきっかけになる。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
普段のツイート内容とヘッダー画像は統一させなければ…と思いました。
変更前はHSP(繊細さん)関連の書籍を読み漁っていたので、その中からお気に入りの言葉をチョイス。
あなたの本音を大切に。
しかし、今はちょっと違和感があります。
なぜなら、今、私がツイッターを使う目的は、
だからです。
そこでメッセージを変えました!
自分の「好き」を追求する
うん!これだな!としっくりきています。
こちらはCanvaという無料ソフトで作成しました。




③プロフィール=著作略歴(本の裏表紙やソデ)
私は何者なのかを表現するのがプロフィール。
プロフィールには字数制限がありますが、次の3つの要素を押さえておくことで初見の人にも伝わりやすいものになります。
①Who:私は誰?
②What:私は何を伝える?
③Why:私はなぜここにいる?
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
プロフィールも変更せねば…ということで変えてみました。
Who:私は誰?(仕事/肩書き/得意なこと、など)
- メンタルダウンで休職中のサラリーマン
- HSP気質なブロガー
- 未経験のWEBデザイナーに挑戦しようとしている人
What:私は何を伝える?(私の意見/発信しようとしていること、など)
- 自分の”好き”を発信する
- 好き=ブログ、メンタルヘルス(心理学)、WEBデザイン
Why:私はなぜここにいる?(目標/夢/ツイッターを使う目的、など)
- 目的:自分のために生きることが人のためにもなるのか検証する
- 目標:自分の”好き”を発信し続ける
- 挑戦したいこと:WEBデザイナーとして働きたい(仮説)
- 夢:休職経験を肥やしに本を書く
3つの要素をプロフィール文にまとめると、
自分のために生きることが、人のためにもなるのか検証するHSPブロガー。
月間4,700pvを達成した脱ビギナー。
ブログ×メンタル×WEBデザイン。自分の”好き”を発信しています。
メンタルダウンで休職中のサラリーマン。30代・東京都出身。
未経験ですが、WEBデザインの勉強を始めます。
夢は休職経験を肥やしに本を書く。
我ながらキレイにまとまったなと…。
変更前はこんな感じでした。
【変更前】
気持ちがラクになる働きかた、仕事に役立つビジネススキル、在宅ワークにおすすめのアイテム情報を発信しています。
2021.06 適応障害での休職を機にブログを開設。
月間4,700PV達成!脱ビギナー。
趣味|パソコン・読書・アニメ・心理学 #Schoo #キャリカレアンバサダー
夢|休職経験を肥やしに本を書く
当たり障りない内容で、どんなことを思っていて、何を目指しているのかぼんやりしていますね(;’∀’)
④固定ツイート=試し読みのページ
ツイッターの固定ページは、試し読み。
自分らしさがよく出たツイートや、自信があるツイートを固定するのが王道の使いかたです。
あるいは、直近のツイートに関連する過去のツイートを貼り、情報やイメージが膨らむように導くという手もあります。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
ブロガーとしてどういう取り組みをしているか。
その結果どうだったのかを知ってもらいたいので、ブログの運営報告記事を固定しています。
詳細プロフィールのような位置づけで使っていますが、このやり方で間違いなさそうです。
⑤過去投稿ツイート=雑誌の内容
ツイッターの使いかたは自由。
日記をつけたり、イラストを投稿したり、友達と交流したり…色々な使いかたがあってOK。
もし自分が発信者としてインフルエンス力を高めること、つまり自分のツイートそのものをコンテンツにすることが目的ならば、自分のツイートに一貫性(統一感)があったほうがいいでしょう。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
ブログ・メンタルヘルス・WEBデザインが好きなので、主にこの3つに関連する内容をツイートしています。
書籍でも触れられていますが、
そんなあなたは要注意。
本当に拡散したいと思ってリツイートしているのか、何を思ってリツイートしたのか、端から見るとよくわかりません。
心当たりがあるあなたは、ちょっと気をつけましょう。
何をどう発信する? ー自分の目を持つー


何をどう発信すればいいのかについて。
3つのポイントで考えていきます。
- ポジションを見直す
- 良いツイートだけでは、弱い
- 自分の目を持つということ
①ポジションを見直す
自分が、キャリア系のアカウントを多くフォローしていたということもありますが、流れていくたくさんのツイートの中で、キャリアに関する私のツイートは完全に埋もれてしまっていました。
没個性というやつです。
人とは違うことを発信しないと、見てもらえない。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
私のツイッター歴を振り返ってみます。
2021年6月。
ブログの開設と同時期に、今まで読む専門だったツイッターのアカウントを使って、ブログ記事の告知をし始めました。
フォロワー0からのスタートで、はじめは一切反応がありません(笑)
始めのうちは、ブログで稼いでいる人たちのツイッターを読み漁りました。
「3ヶ月で収益100万円達成!」とか
「1ヶ月で1,000フォロワー獲得!」という言葉で溢れていて、
「世の中にはすごい人がたくさんいるなぁ」
と感心していた時期があります(今はまったく思いませんが…)。
でも、時間が経つにつれて、そういった人たちのツイートに感動しなくなりました。
なぜなら、それが本当かもわからないし、胡散臭いし、見飽きたから。
ツイッターのアイコンは違えど、言っていることはみんな一緒。
みんな同じ顔に見える。
読者の目が肥えているからこそ、“人とは違ったことを発信しないと、見てくれない”。
自分は誰に、どういう立場で、何をツイートするのか。
私は前述のとおり、これで検証してみます。
項 目 | 考えたこと |
---|---|
誰に向けて? | 他人の軸で生きていた過去の自分 |
どういう立場で? | 自分の軸で生きると決めた人として |
何をツイートするの? | 自分の”好き”を発信する |
②良いツイートだけでは、弱い
良いツイートとはひとまず、つい目を留めたくなるような、
・(読んだ人の)タメになる
・(読んだ人も)共感できる
・(読んだ人が)考えさせられる
のいずれかを含んでいるツイートのことだと定義します。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
「厳しいこと言うけれど…」
「これ結構ガチなんですが…」
という書き出しで始まるツイートって見たことありませんか?
いくら良いことを言っていたとしても、みんな似たようなことしか言っていないので、まったく魅力を感じません。
つまり、一見みんなに刺さりそうなマインドやメソッドの紹介は、残念ながら誰にも刺さりません。
これが良いツイートだけでは弱いということです。
③自分の目を持つということ
とはいえ、
「みんなにとって有益なことを発信しているアカウントはフォローされやすいのかな?」
と思い、必死で良いことを言おうと背伸びした時期がありました。
でも、無理やり捻り出した言葉だったので、疲れて辞めました(;’∀’)
みんなの目線で考える。
それはある意味では、没個性になることを意味します。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
みんなの目で見ようとした結果、生まれるものは「(読んだ人の)タメになる」ツイートです。
その典型がメソッド(方法)やハックです。
それらが、ためにはなるものの、そのツイート主の顔が見えづらくなってしまう理由は、そもそもの始まりが、「自分の目」を排して「みんなの目」で見ることから始まっているからです。
秋山楓果 著「ストーリーで語る」より引用
誰もがわかる話のメリットとデメリット。
だからこそ、自分の想いを言葉という形にして発信する必要があるのです。
ちょっと役立つパソコンスキルや、日常で使える心理学、いわゆるメソッドやハックをツイートすることがあります。
じつは、その頻度が多めです。
これからは「一言でもいいから、自分の想いを付け加えよう」という気づきを得ました。
私流・ツイッターの使い方 10か条


あっきゃんさんの『ストーリーで語る』を読んで、改めてツイッター・マイルールを検討しました。
マイルール10か条
- 人の悪口・陰口は言わない
- リプライ(返信)には、ほぼ100%反応する
- 相手の名前を呼ぶ(特に初めて交流するとき)
- 無理に有益なことを言おうとしない(やってみたけれど、しんどかった)
- 相手の褒めポイントを探して、伝える
- 無闇にフォローしない(相手を見る)
- 攻撃的・煽(あお)り・奢(おご)り系ツイートは即ミュートまたはブロックする
- フォロワーを増やす努力はしない
- シェアする情報に対して、自分の想いを付け加える
- 誰に、何を伝えるのかを意識する(相手を想像する)
まとめ
Twitterを始めた当初は、ブログ記事の告知ツールと化していた。
ブログの読者を増やすためにはどうしたらいいのだろう。
みんな有益なことを発信しているから、自分も「いいこと」言わないといけないのかなぁ。
でも、これってなかなかしんどいなぁ。
どうしよう。
何を発信していいかわからない…。
そんなときに出会ったのが、あっきゃんさんの書籍『ストーリーで語る』。
自分の心の声を大事にする。
自分がどんなことを体験して、そのときどう思ったのかを深く掘る。
ネタなんて身の回りに溢れている。
それを見ようとするかしないかは、自分次第だ。
そう気づいてからは、つぶやくことに抵抗がなくなった。
「いいな」と感じたことを発信する。
自分がいいなと感じたことは、きっと誰かに届いて、伝わる。
Twitterって楽しいな。
そんな気づきを得られるステキな書籍でした。
私と同じように悩んでいるあなたへ。
Twitterを通じて楽しく生きるヒントを得てもらいたいなと願っています。
あっきゃんさん・この本の製作に携わった皆さん、ありがとうございました!
もっと詳しく知りたいあなたへ
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
書籍『ストーリーで語る』の紹介です。
あっきゃんさんの物語を通じて、ツイッター術、仕事術、文章術…。
1冊の本からこんなに学ぶことってあるんだ!という新しい体験を得られます。
ぜひお手に取ってご覧くださいませ。
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