HSP(繊細さん)とはいえ、同僚に対してイライラするときはあります。
でも…イライラを上手く消化できず、苦しくなるんですよね。
今回はそんなお悩みを解決する方法を紹介します。
- 同僚にイライラしたときの対処法を知りたい
- 同僚のストレスで仕事が辛い
- シーン別の対処法は?
「あの人がいるだけで会社がしんどい……」がラクになる 職場のめんどくさい人から自分を守る心理学(井上智介 著)をもとに、体験談をまとめました。
相手と自分のバランスをとる

HSP(繊細さん)気質なあなたは、周囲に対して優しく、思いやりがあり、協調性もあるでしょう。
周りからも頼りにされ、仕事をお願いされることが多いのではないでしょうか。
ですが、職場において他人に合わせてばかりでは振り回されてしまいます。
結果、同僚に対してイライラするのですが、消化の仕方がわからずモヤモヤしたり、ときには爆発してしまうことも…。
そうならないようにするためには…
- 自分のものさしを持つ
- 相手の立場に立って考える
この2つを覚えておきましょう。
具体的に説明しますね。
①自分のものさしを持つ
会社では「やりたくない仕事だからやらない」というわけにはいきませんが、周りと足並みをそろえるために、好きではないものを無理に好きになる必要はありません。
何を感じるかは、あくまであなたの自由。
あなた自身の感情まで否定しなくてOK。
②相手の立場に立って考える
相手が困っていることは何か。
察する力が長けているHSP(繊細さん)気質なあなたは、自然とできていることでしょう。
1点注意すべきことは、
「それはあなたがやるべきことなのか?」
です。
相手が辛そうだから…と、頼まれてもいないのに手を差し伸べていませんか。
たとえば、愚痴しか言わない同僚。
こんな人の話は、あなたが聞かなければならないものではありません。
あなた自身が「今は聞きたくない」と思ったのなら、聞かなくてもいいのです。
人は集団の圧力に弱い…

なぜ「自分のものさしを持つ」「相手の立場に立って考える」ことが必要なのでしょうか。
それは、人が複数人集まって何かしらの活動を行う場合、その集団には「同調圧力」と呼ばれる力が働くからです。
同調圧力とは?
周囲の人と同じように考え、行動するよう暗黙のうちに強要すること
会社という組織は同調圧力が働きやすい場所。
この同調圧力が行き過ぎると…
- 同じ空間で同じ時間働きましょう
- 会社が苦しい時はみんなで苦しみましょう
- 陰でラクするような人は許さない
と息苦しい組織になる原因となります。
私が心身の不調で病院の先生から「適応障害・抑うつ状態」と診断をされ、休職を言い渡されたとき。
「みんなしんどい思いをしているのに、自分一人休むのは悪い…」
と感じたのも、この同調圧力によるものでした。
ここでのポイントは、
あなたが職場の人たちと協調すべきなのは、あくまでも業務においてだけ。
苦手な人と昼食をともにしたり、業務時間外の予定を強制される義理はないのです。
あなた自身を守る「適切な距離」

ここからは具体的な対処法を紹介します。
まずは、人との距離感。
HSP(繊細さん)気質なあなたは、人を苦手と思うのは悪いことで、みんなと仲良くすることが正しいと思っていませんか。
しかし、それは誤解です。
あなたにとって心地よい距離が保てないと、大きなストレス原因になってしまいます。
職場での人間関係の「基本の距離」とは、「業務が滞りなく行える関係」。
もちろん、仲良くしたいと思える人とは距離を近づけましょう。
ただし、苦手だなぁと感じる人とは距離を近づける必要はなく、強要したり、されたりするものではないんですね。
現在休職していて、リアルな人と関わる機会が少ないので、これからの課題だなぁと感じます(;’∀’)

嫌われない、憎まれない上手な断り方

あなた自身のものさしで物事を判断できるようになると、仕事の依頼やイベントのお誘いを断るシーンが出てきます。
そんなときに使える「相手を不快にさせないお断り方」を3つのステップで紹介します。
断るのが苦手なHSP(繊細さん)気質なあなたにオススメ。
例として、いつも変な時間(業務終了間際など)に仕事をむちゃぶりしてくる同僚に対しては…
相手の気持ちや要望をいったん受け止めましょう。
- 「ご依頼いただき、ありがとうございます」
- 「お声がけいただき、ありがとうございます」
相手がそれなら仕方がないか…と思える理由を伝えましょう。
やりたい気持ちはあるけれど、忙しくて都合がつかない、という切り口を意識しましょう。
- 「親を病院に送迎する約束があるので、申し訳ございません」
- 「10年ぶりに地元から友人が来てくれて会う約束があるので、申し訳ございません」
次こそは引き受けたい気持ちを伝えて締めましょう。
- 「お声がけいただいたのに、すみません。またの機会によろしくお願いします」
この断り方は口頭だけでなく、メールでも使えるテクニックです。
ぜひ活用しましょう( ´∀` )

こんなときは?シーン別対処法

職場にいるイライラする同僚の対処法を、シーンごとに紹介します。
人の話を最後まで聞かない同僚
人の話に耳を貸せない人は、自分中心に物事を捉えている人が大半。
このような人たちは、こだわりが強く、自分と違う考えに興味が持てません。
まだこちらが説明している途中なのに、話を遮って「それは無理です」とか言う人いませんか。
イライラしますよねー(;’∀’)
対処法
- 聴覚だけではなく視覚を使ってみましょう
口頭で説明しても聞く耳を持ってくれないのなら、視覚に訴える資料(表やグラフ)をもとに説明してみましょう。
それでもダメなら…
「〇〇さんの意見を聞きたいのですが」戦法。
この手の人は自分に自信を持っているので、この一言で、あなたの話に興味を持ち、意見も聞いてくれやすくなるでしょう。
噂話や陰口しか言わない同僚
このような人たちは、話題の中心が常に他人で、自己肯定感が低いのが特徴。
本人は噂話を言っているどころか、「貴重な情報を教えてあげている」という感覚をもっています。
じつにめんどくさい…。
対処法
- できるだけ同じ空間で過ごすのは避けて、雑談しない
- 悪口や噂話に興味を持たない
聞き手として選ばれてしまうと、共犯にされたり、罪をなすりつけられる可能性があるので注意しましょう。
その場から逃げられない場合は、できるだけ興味ない素振りを徹底してください。
共犯にされかけた経験があるので、気をつけています。
自分がやりたい仕事しかしない同僚
上司でもないのに、周りの意見を聞かず、一方的に仕事を押し付けてくる人も同類。
とても迷惑な存在です(;’∀’)
対処法
- 迷わず上司に相談しましょう
仕事の配分を考えるのは上司の仕事です。
同僚の動向を深追いせず、第三者として上司を巻き込んで解決していきましょう。
(上司が機能しない場合もありますが…)
まとめ
今回はHSP(繊細さん)が同僚に対してイライラしたとき。
周りに振り回されない対処法を紹介しました。
まずは「あなた自身のものさしを持つ」ところから始めてみましょう。
ポイントのおさらいです。
- 人との距離はみんなに対して同じにする必要はない
- 職場での人間関係の「基本の距離」とは、「業務が滞りなく行える関係」
- 相手を不快にさせないお断り方
- 感謝を伝える
- お断りの理由と謝罪を伝える
- 「次こそは…」を匂わせる
もっと詳しく知りたいあなたへ
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
もっと詳しい対処法を知りたいあなたへ。書籍の紹介です。
よくあるシーンごとに、職場のめんどくさい人の対処法がわかりやすく解説されています。
ぜひご覧ください!
もうこの会社ムリ…と感じたら
この記事をご覧くださったあなたは、きっと仕事熱心でがんばり屋さんだと思います。
今働いている職場環境や人間関係は良好ですか?
「正直、キツい…」「もうムリ…」と感じたら、退職する前に相談してみましょう。
知らずに損した!となる人が1人でも減ることを願って。

コメント